有酸素運動20分以上はウソ?

有酸素運動20分以上の謎

有酸素運動を20分以上勧められる理由

体脂肪を効率的に燃焼させるには、有酸素運動を20分以上やりましょうといわれています。

これは、一般によく広まっている方法です。

理由としては、AstrandとRodahiの研究で有酸素運動中の呼気の酸素と二酸化炭素の量を測定する実験で、運動強度が最大酸素摂取量の50~60%までは糖質と脂質によるエネルギー供給の割合が約1:1ということが証明されました。
これよりも高い運動強度(息が上がる様な)運動では糖質依存度が高くなることがわかりました。

つまり、高強度になると糖質ばかり利用してあまり脂肪は燃やさず、低強度の方が脂肪を燃やすという事わかりました。

その後の研究で、低強度の運動であっても実際に体脂肪が分解されて血中の遊離脂肪酸が上昇するまでに最低でも20分以上かかることもわかりました。

この研究を元に「有酸素運動は必ず20分行わなければ意味がない!」という説が広まったと思われます。

有酸素運動は20分じゃなくても効果あり?

では、実際のトレーニングの例を考えます。

ウォーミングアップ ⇒ 筋トレ ⇒ 有酸素運動

まずは、身体を温めた後にレジスタンストレーニング(筋トレ)を行います。

レジスタンストレーニングは成長ホルモンを分泌することが分かっています。

成長ホルモンは、筋肉をつけるだけでなく血中の遊離脂肪酸を増やし、体脂肪の燃焼にも強く働くことが分かっています。

また、レジスタンストレーニングを行うと交感神経系が働きアドレナリンというホルモンが出ます。このアドレナリンも脂肪の分解を促進してくれるホルモンです。

さらに、レジスタンストレーニングは、強度によりますがほぼ糖質をエネルギーとします。

つまり、レジスタンストレーニングで

➀アドレナリン、成長ホルモンを分泌して遊離脂肪酸を増やしておく

➁糖質をしっかり使う

この二つのことができれば、20分以上じゃなくても脂肪燃焼の可能性があるという事です。

より効率的に、体脂肪燃やしましょう!

最後までお読み頂きありがとうございます。