食品のトリビア ③ コレステロール0の油

前回の投稿でコレステロールについてお話をさせていただきました。
やっぱり、摂り過ぎは身体にとってマイナスになってしまいます。
スーパーに行っても、健康を意識した商品が多く出回りコレステロール0をうたった油も見ることがあると思います。

脂肪の成分の脂肪酸というのは、大きく分けて2種類あります。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸といわれるものです。さらに不飽和の脂肪酸は一価と多価に分けられます。

飽和脂肪酸は常温では固体の状態でと表記されます。(牛脂、豚脂など)
不飽和脂肪酸は常温では液体の状態でと表記されます(オリーブ油、ごま油など)

そのほかの特徴を大まかにまとめました。

常温状態 コレステロール 種類 実際の油
飽和脂肪酸 固体 上げる ミリスチン酸、パルミチン酸等 牛脂・豚脂
一価不飽和脂肪酸 液体 下げる オレイン酸等 オリーブ油
多価不飽和脂肪酸 液体 下げる リノール酸、EPA、DHA等 魚油

この表のコレステロールというのは、LDL(悪玉)コレステロールと呼ばれるもので血管をつまらせたりする物質です。

肉についている脂の部分を食べると、値が上昇するのはイメージはできますが、不飽和脂肪酸のオリーブ油や、魚の油は、油を取っているのにコレステロールを下げるの意外ですよね。

つまり、常温で液体状態の油は基本的にコレストロール値は下げるのです!

そうなると、スーパーに売られているサラダ油とかに「コレステロール0!」と表示されていることに疑問を感じます。

表示は間違いではないのです。
でも、どの商品もコレステロールは0なのです。
しかし、あえて書いてこの商品は特別にコレステロール0にしましたという感じがしてしまいます。
消費者にとっては紛らわしい広告だと思います。

ミネラルウォーターが、あえて「糖質0!」とか、お茶が「脂質0!」とかってあえて表示しないですよね?

食品の表示って紛らわしいものや、よくわからないものがたくさんあります。
なるべく、正しい知識を増やしていき自分にベストな選択をすることが大事だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。