腰椎椎間板ヘルニアの最新治療

今までトレーニング、スポーツ、日常生活等で腰が痛くなり腰椎椎間板ヘルニアと診断されたことのある人もいるかと思います。

そんな方に朗報です!

今年の8月より、最新の腰痛治療が開始されるそうです!

僕もヘルニアの経験があるので、これはうれしいことです。

今回のテーマはヘルニアについて説明していきます。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨の構造

背骨は、一本の骨でできているわけでなく、1個1個の椎骨と呼ばれる骨が積み重なってできています。

その間に椎間板と呼ばれるクッションのような役割をするものがあります。
椎間板は外側は繊維輪といわれる構造になっていて、中心には髄核があります。

大福で例えると外側の白いもち部分が繊維輪、中のあんこが髄核になります。

ヘルニアの仕組み

腰椎の椎間板ヘルニアは、外側のもちをつきやぶり中のあんこが飛び出した状態です。

ただ、突き破るだけならいいのですが厄介なのは、この飛び出したあんこが足にいく神経に触るのです。

ですので、いわゆる普通のギックリ腰(ここでは腰部周囲筋の肉離れとします)といわれるものは、痛みは強いのですが、腰痛あるのが腰だけです。

それに対して、ヘルニアは腰の痛み+足の痺れ痛みが出現します。

 

最新治療

従来のヘルニア手術

今までのヘルニアの手術ですと、腰を大きく切り開いて、原因となる部分を取り出す手術でした。
傷口が大きくなるので回復に時間がかかり、社会復帰に時間がかかっていました。

近年では、内視鏡を使った手術により、より小さい傷口でいいので、施設や状態によりますが1~2週間くらいの入院と大分短くなりました。

 

最新のヘルニア治療

最新の治療は、飛びだした髄核(あんこ)に対して直接注射をします。

この注射にはコンドリアーゼという酵素が入っています。
コンドリアーゼは髄核の成分であるグリコサミノグリカン(GAG)を分解し、飛び出た髄核を縮小させることで神経への圧迫を軽減が期待できます。

新薬の「ヘルニコア」(一般名コンドリアーゼ)は、手術を受けずに、1回の注射で高い治療効果が期待できる。30分程度で済み、1泊2日の入院もしくは日帰りも可能だそうです。厚生労働省が3月に製造販売を承認、5月に保険適用しています。

ただ、有効なタイプのヘルニアがあるので、整形外科の先生に要相談にはなると思います。

(yomiuri onlineによる)

編集後記

僕自身もヘルニアの腰椎椎間板ヘルニアの経験があります。

トレーニングができないどころか仕事にも影響がでました。

それが、注射だけで改善がみられる可能性があるというのは、すごく画期的なことだと思います。

ヘルニアで悩むアスリートにとっては、嬉しいニュースになるのではないでしょうか。

まだ、始まっていない治療ですがこれからの展開に期待です。

最後までお読み頂きありがとうございます。