脂肪酸分類
脂肪酸には、2つの分類方法があります。
1つ目は、脂肪についている炭素の数で分類する方法です。
2つ目は脂肪酸の二重結合があるかないかで分類します。
脂肪酸の炭素の数による分類
長さで分類すると、
短鎖脂肪酸(炭素2~6個)
中鎖脂肪酸(炭素8~12個)
長鎖脂肪酸(14個以上)
に分けられます。12個から長鎖に分類されるケースなど、少しばらつきがあるようですが目安となる数値です。
自然界にある多くの脂肪酸は長鎖脂肪酸になります。
イメージ図
脂肪酸の二重結合による分類
二重結合という炭素同士が二重に結合していないものは飽和脂肪酸
二重結合しているものを不飽和脂肪酸といいます。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の大きな違いは常温で液体であるかどうかです。
飽和脂肪酸は常温で固体
不飽和脂肪酸は常温で液体
イメージしやすい飽和脂肪酸は肉の「脂」です。牛脂は常温でも固体の状態です。
それに対して不飽和脂肪酸の代表的なものとしてオリーブオイルをイメージしてもらえたらわかりやすいと思います。
常温では液体状態の「油」です。
不飽和脂肪酸の分類
不飽和脂肪酸は、二重結合の数により大きく分けます。
一か所だけ二重結合⇒一価不飽和脂肪酸
一か所以上二重結合⇒多価不飽和脂肪酸
その中で更に終わりから(左側)から何か所目に二重結合があるかで呼び名が変わってきます。
終わりから3か所目に二重結合⇒n-3系(オメガ3系)
(代表的なものとして魚油、亜麻仁油等があります)
終わりから6か所目に二重結合⇒n-6系(オメガ6系)
(代表的なものとしてベニバナ油、コーン油などがあります)
終わりから9か所目に二重結合⇒n-9系(オメガ9系)
(n-9系代表的なものはオリーブオイル等があります)
今後は、n-3系など健康効果が注目をあびているものを詳しく解説していこうと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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