前回の投稿では、足(靴)のことでした。
今回のテーマは、足から一番遠い「脳」の話題で
シングルタスクとマルチタスクについてのお話です。
タスクとは? |
タスクとは元々コンピューターの用語で「作業・処理」のことを指します。
シングルタスクとは一度に1つの作業をすることで
マルチタスクととは一度に複数の作業をすることです。
これを、人間が行う仕事や勉強に置き換えて考えます。
具体例
上司からAという仕事、同僚からBという仕事、後輩からCという仕事をお願いされたケースで考えると
シングルタスクは、まずAの仕事を完全に終われせてから、B、Cと終われせていく、一つ仕事のやり方になります。
マルチタスクはAを少し進めて、Bも少し進めて、Cも少しずつ進めて、全部同時に進行させ、同時に終わらせるという仕事のやり方です。
マルチタスク |
少し前には、マルチタスクは一度に複数の仕事をこなせるので効率的と考えられていて、仕事のできる社会人というイメージがありました。
ですが、様々なネガティブな研究が報告されています。
・ロンドン大学精神医学学科のチームの研究
「Eメールや電話によって気を散らされたときビジネスマンのIQは低下しており、数値で表すとマリファナを吸引したときの約2倍低下している」と研究結果を報告しています。研究チームによれば、マルチタスクは仕事の生産性に悪影響を与えているとのこと。
・ZDNet Japan 記事
2つの同じような作業を同時に行おうとすると、そのパフォーマンスは50%低下するのではなく、80~95%低下する傾向がある。
その他にも、マルチタスクはストレスホルモンの値が増える等マイナスな研究が出てきています。
つまり、マルチタスクはストレス増強、効率低下するといえます。
シングルタスク |
シングルタスクは、近年注目を浴びています。
ハーバード大学の研究
「あたふたとせわしなく働いている社員たちは1日に500回も注意を向けるタスクを変えるが、能率の高い社員たちは注意を向けるタスクを変える回数が少ない」という結果が出ている。
頭の切り替えと、実際の作業の切り替えを少なくしてよりロスを減らし効率的に仕事をする方が効果的といえます。
シングルタスクの行い方
・まずは、仕事の優先順位をつけましょう。
どの仕事が、どのくらいの納期・期限があるのか、重要度はどのくらいなのか自分なりに判断し、実際にメモなどに書き出したりすると把握しやすいです。
・まとめられるものは、まとめる。
簡単な作業で、期限のないようなものは、作業をまとめて一回に行った方が効率的です。
・時には臨機応変に。
仕事をしていたら、緊急の仕事が入ることもあります。
その仕事を、「今はBの仕事をしているので・・・」なんて断わると確実に周囲の評価を下げてしまいます。
ですので、周囲の変化には柔軟に対応しましょう。
まとめ |
・マルチタスクは生産性を下げて非効率的
・シングルタスクの方が効率的
・シングルタスクを行うには優先順位をつけて終わらせる
編集後記 |
1日は24時間です。
この時間は、一般人でも、大金持ちの人も一緒です。
100億円つぎ込んでも、1日25時間にすることはできません。
みんなに平等に与えられた時間ですが、仕事・勉強・家事等を最大限効率的に行うことで、時間ができます。
増やすことはできませんが、作り出すことはできます。
この作り上げた時間で、家族と過ごしたり、趣味の時間を作ったり、筋トレの時間にあてたりすることで、今の生活がより有意義になります。
忙しい人ほど、マルチタスクに陥りやすいです。
そういう時こそシングルタスクです!
シングルタスクが、できないケースもあると思いますが、なるべく心掛けて生活してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。