天気痛

しばらくお休みしていましたが、また少しずつ再開します!

今回は、天気が悪くなると(低気圧)痛みが強くなる天気痛のメカニズムについてです。

天気痛

天気痛とは、低気圧が近づくと古傷などが痛み出したりする原因不明の痛みとされていました。

科学的に解明されていない時は、心の病とも言われていることもありましたが原因は少しずつ解明されていきています。

天気痛のメカニズム

➀気圧の低下

まず、低気圧が近づくと気圧が低下してきます。

➁耳の中(内耳)にある気圧センサーが気圧低下を感知する

耳は、音を聞くのと平衡感覚をつかさどる2つの作用があります。

そのうち、平衡感覚に関係する方の、「気圧を感知するセンサー」が気圧低下により膨張し異常な信号を送ります

➂気圧センサーは脳にある視床下部という部位に働き、交感神経活動を亢進させます。

気圧センサーで感知した、異常信号を脳の視床下部という場所に信号を伝えます。

信号が伝わった視床下部は、交感神経活動という身体を活発にする神経を興奮させます。

 

➃交感位神経活動が亢進して様々の部位に働きます

交感神経(ノルアドレナリン)は身体の色々な部位に作用し天気痛の原因となります。

ノルアドレナリンの作用

・マクロファージ・肥満細胞を刺激してヒスタミン、TNF a、IL1という痛みを感じさせる物質を出して痛覚神経を刺激します。

・血管収縮をさせて痛覚神経の活動を亢進させます。

・直接、痛覚神経を刺激し活動亢進させます

・副腎髄質というところに働き、アドレナリンという物質放出しノルアドレナリン様の作用し痛覚神経を刺激します。

・侵害受容器路言う痛みを感じる部位の活動を亢進させて痛覚線維の活動を亢進させます

 

天気痛が起きる人

ここまで、天気痛のメカニズムを解説してきましたが、

低気圧がくると、みんなが膝とか腰が痛くなるわけではありません。

通常は天気痛は起こりません。

では、天気痛が起こる人はどういった人でしょうか?

答えは、神経に変化があった人です。

神経が変化がある出来事というと、神経損傷があるようなケガや、強い炎症になります。

ケガのケースで考えてみます

➀侵害刺激の発生

外側から刺激が加わり痛みを感じるセンサーが感知し痛みとなります。

➁受容器が変化を起こし交感神経に対して受容体を作る

通常はケガが修復されて終了なのですが、交感神経に反応する受容体というものが出現してしまうケースがあります。

➂交感神経刺激で痛みと感じてしまう

通常は問題ない交感神経刺激ですが、痛みと感じてしまう。

このような状態になり天気痛が発生していきます。

天気痛の対策

天気痛の対策としては、目まいの薬が有効です。

目まいの薬は内耳への血流が良くなるので、天気痛に効果があるといわれています。

また、天気痛外来を行っている佐藤純先生は耳のマッサージで天気痛が軽減するとおっしゃています。

やり方としては、耳をつかんで回したりと簡単なものです

まとめ

・天気痛は、低気圧によって気圧センサーが混乱し交感神経が働き痛みに感じる

・対策は、目まいの薬や、耳のマッサージで効果があるかも。

最後までお読みいただきありがとうございました。