肩甲上腕リズム
肩関節の構成
肩の関節には大きく分けると次の2つの関節あります(細かくいうと5つ)
・肩甲上腕関節(一般に言われる肩関節)
・肩甲胸郭関節(肩甲骨と胸郭で作る関節)
肩甲上腕関節
肩甲上腕関節はいわゆる通常の関節になります。
上腕骨と肩甲骨で関節を作ります。
通常の関節は滑膜性の関節いわれます
滑膜性の関節とは、両骨の間に関節を包む袋(関節包)があり中を滑液は満たします。
よく「膝の水が溜まって痛いんです(>_<)」と言われる場合は膝の関節包から滑液が過剰に出現した状態などが考えられます。
肩甲胸郭関節
一方で肩甲胸郭関節は、関節包がないのが特徴です。
解剖学で考えると関節とはいえないものです。
ですが、あまりに重要なので肩甲胸郭関節は関節言われるのです。
肩甲骨運動
肩を挙上する時に一般の方は恐らく肩甲上腕関節(肩関節)だけで180°まで上がる思う方がほとんどだと思います。
ですが、実際には肩甲骨が固定され肩関節だけで上がるのは120°までしか上がらないと言われています。
では、なぜ実際に180°まで上がるのでしょうか?
答えは
肩甲骨胸郭関節が動いてくれるからです。
個人差はあるのですが、外転30°くらいから
肩甲上腕関節2:肩甲胸郭関節1
の割合で挙上していきます。
このリズムの事を
肩甲上腕リズムと言います。
肩の動きが悪く肩の痛みが出るという人は
実は、肩甲骨動きが悪く肩に過剰な負担がかかり肩の痛みを発生させている人も結構多く見ます。
休めば良くなるけどトレーニングを始めるとまた痛みが出るという人は、肩甲骨の動きを出すようにストレッチ・トレーニングをするといいです!
近年この肩甲上腕リズムは様々な報告がありますが今回は最も古典的に言われている肩甲上腕リズムを紹介いたしました。
次回以降で更に深く掘り下げていこうと思います。
また次回の記事では「肩のフォースカップル」について詳しく解説しますのでそちらも参考にしてください。
最後までお読み頂きありがとうございます!!