難消化性デキストリン ① 特保(トクホ)飲料

最近よくCMでやっている脂肪の吸収を穏やかにするお茶や、コーラというのはよく聞くと思います。ダイエットをしていたり、スタイルを気にする方で飲んでいる人はけっこういるのではないでしょうか?

「脂肪の吸収を抑える」「糖の吸収を穏やかにする」と広告してある商品はいわゆる特保(特定保健用食品)です。

特保とは?
「そもそも特保とはなんぞや?」と思われる方も多くいると思います。
特保とは、生体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含んでおり特定の保健用途のために利用されることを趣旨とした食品であるとされています。

特保のマークです

特保の特徴

・国が認可している
健康増進法により、昔は厚生労働省が管轄していましたが現在は消費者庁の管轄になります。
科学的根拠を基に審査をされ認めれるのですが、莫大な費用と時間がかかってしまうようで数千万から数億円かかってしまうこともあるようです
そのために、商品にその認可のための費用が反映されるために通常の商品より割高になっています。

機能性の表示ができる
特保の商品では「糖の吸収を穏やかにする」とか、「お腹の調子を整える」などの機能性の表示ができますが、健康食品・サプリメント(一般食品)では仮に全く同じ成分が入っていても具体的な機能性を表示することができません

とはいえ、特保の商品も医薬品ほどの効果はないとされているので、医薬品ではは「整腸作用」と表示できるのですが、特保では「お腹の調子を整える」としか表記できません。

 

 

特保について少し話しましたが、最初の話に戻ってなぜ特保のお茶等が脂肪の吸収を抑制したり糖の吸収を穏やかにしてくれるのでしょうか?

実はそれらの商品には難消化性デキストリンという成分が入っています。

難消化性デキストリンとは?

トウモロコシから作られたデンプンの分解物ですが、名前の通り身体では消化されにくい水溶性の食物繊維です。また低粘性・低甘味で水溶液はほぼ透明、耐熱性・耐酸性に優れている物質のために、食品の風味を損なわず様々なものにまぜることができます。

主な作用

1.糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)
体内で分解された炭水化物が小腸で吸収されるのを邪魔してくれることで食後の血糖の上昇を抑制してくれます。

※ブドウ糖、果糖にはあまり効果はないようです。
つまり、難消化性のデキストリンをとったからとはいえ、フルーツや甘いお菓子を食べても血糖抑制効果はあまり意味はないようです。

2.整腸作用
水分を抱えこみ保持する性質があるため、便のやわらかさを保ち、便量を増やし、便の通過時間を短縮させる作用があります。

3.脂肪の吸収スピードの遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制)
食事に含まれる脂質の吸収を遅延させ、食後中性脂肪の上昇を緩やかにする働きがあります。

4.ミネラルの吸収促進
カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の吸収を促進することが動物実験で確認されています。

今回の特保の商品でうたわれるものは1、3の効果は大きいようです。食後の血糖値、中性脂肪の上昇の抑制というのはダイエットにとっては非常に重要なことになります。

 

うまく使えば、難消化性デキストリンは減量の味方になります!
しかし、どうしてもコストがかかってしまうのが難点ですね。

次回なんとかコストを抑える工夫を公開していきたいと思います!

今回は忙しくなって久しぶりの投稿になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!