今回のテーマは、毎日仕事・家事・勉強に追われて、時間がないという人のためのカル・ニューポートさんの推奨する「ディープワーク」というテクニックについてです。
今回参考にした本「Deep work]です。
時間がない場合には、時間を作り出す必要があります。
時間を作り出すには、より効率的に短時間で成果を上げる必要があります。
この成果を上げるため次のよう考え方があります。
集中度×費やした時間=最大の成果 |
この考え方が、非常に重要です!
当たり前のようなことなのですが、意識されづらいことです。
例えば、勉強の仕方で考えます。
※集中度の評価というのは難しいですが、今回の例で分かりやすくするために数値化しています。
1.LINEをしながら、集中しないで3時間勉強をする。(集中度1とする)
2.周りからの刺激のない集中状態で、1時間勉強する。(集中度3とする)
このケースで考えると、どちらも得られる成果は3になります。
得られる成果が一緒でも、2の方は2時間もあまっています。
圧倒的に2の方がいいですよね?
つまり、効率のいい仕事をするには、集中度を上げることと、費やす時間が重要です。
まず、どのように集中度上げればいいのでしょうか?
集中度を高める |
集中度を高めるには、ディープワークという方法がおすすめです。
ディープワークとは、「あなたの認識能力を限界まで高める、注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動。」と定義しています。
要するに、極限の集中での仕事です。
こうした、努力は新たな価値を生み、スキルを向上させ、容易に真似することができないとされています。
ディープワークの実績
ディープワークは数々の有名人も行っています。
ビル・ゲイツさん
マイクロソフトの創始者のビル・ゲイツさんは年に2回「考える週」を設け、湖畔のコテージに引きこもり、本を読んだり、大きな構想を練ったりしています。
これにより、Windowsを作りおおきな功績を残したことが有名です。
カール・ユングさん
1922年に精神科医のユングさんは、ディープワークをするために、石作りの家屋を建てて専用オフィスを作りました。
その中で、外部からの刺激を断ち、集中して執筆することにより、精神科医の父と呼ばれるフロイトさんとは違う理論を唱えて、優れた論文を生み出しました。
ディープワークの実践
ディープワークを実践するには定義の中にある、注意散漫のない状態を作ることと、まとまった時間を作ることが大事になります。
注意散漫のない状態を作る
注意散漫にしてしまう要因は大きく2つあります。
1.外部刺激による注意散漫
電話がなる、メールがくる、ラインがなる、来客がくる等、外部からの刺激により集中力が失われます。
ディープワークを実践する前には携帯電話をオフにしたり、メールを見ないようにパソコンをオフにするなどの工夫が必要です。
2.自分の内部からの注意散漫
お腹が空いた、眠たい、疲れた、トイレに行きたい等の自分の感情で、集中力が失われます。
なるべく、これらの状態にディープワークの時間帯にならないように事前に準備が必要です。
まとまった時間を作る
余計なことを考えたりせず、仕事にだけ集中する時間をまとまって作ることが必要です。
以前の投稿で記載しましたが、マルチタスクという色んな作業を同時に行う方法は、良くありません。
どうしても、切り替えが多いと、注意残余という前にやった行動が、脳に残ってしまいます。人は、オンとオフの切り替えを一瞬で切り替えることはできないのです。
切り替えが多ければ多いほど無駄が増えてしまうのです
人は、同時にたくさんの事を行うことができません。
ですので、どのくらいまとまった時間を作るということが大事になります。
費やした時間 |
集中力を高めた状態での仕事は、どのくらいの時間行えると思いますか?
答えは、1回25分、1日で最大4時間。1週間で5日です。
これは、かなり訓練した人でこのくらいです。
これ以上の時間の仕事、勉強は非効率的です。
そして、普通の人なら1日で1時間以下です。
意外と少ないのです。普通の人だと1日8時間勉強しても、7時間は惰性で勉強しているのです。
机に座っている時間が8時間でも、中身は1時間では、効率が悪いし時間の浪費しているだけになります。
集中した時間を測る方法
勉強・仕事で集中モードに入る前にストップウォッチを作動させ始めます。
少し疲れてきて時間が気になったり、仕事・勉強以外のことが気になってしまったらディープワーク終了になるので、ストップウォッチを止めます。
この、訓練を繰り返しディープワークの時間を長くすることが大事です。
ディープワークを行う時間帯
おすすめは、朝、午前中です。
極度の集中はかなりの体力・集中力が必要です。
ですので、午後、夜にはすでに疲れている状態になり、内部からの注意散漫になっています。
そのため難しくなります。
仕事で実践するには、午前中に一番頭の使う大変な仕事に取組みます。
そして、昼食をはさみ、午後はなかなか集中することが難しくなります。
ですので、午後は頭は使わなくていい補助的な仕事「シャローワーク」を行うようにします。
シャローワークも、なるべくまとめてタスクの切り替えを減らして一気に行った方が効率はいいです。
そういう、順番の工夫だけで仕事の効率も向上していきます。
まとめ |
・集中度×費やした時間=最大の成果
・ディープワークとは、究極集中での仕事
・集中のために、余計な刺激(外部・内部)の排除が必要
・最大での集中時間は1回で25分、1日で4時間、1週間で5日間
編集後記 |
人間というのは、集中しているようで意外と集中していないということ感じました。
ストップウォッチのトレーニングを初めてやった時は15分で見ました(笑)。
4時間の集中というのは、すごいレベルだとわかりました。
自分も、少しずつですがディープワークの実践で、成果が見えてきているように思えます。
会社に務めている人だと、完全に行うのは難しいと思いますが、取り入れられる範囲で実践してみるのもいいかなと思います。
今回は、ざっくりまとめただけですので、時間ありましたら、一度本も読んでみることもお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございます。