トランス脂肪酸
トランス脂肪酸とは?
トランス脂肪酸とは、炭素が二重結合した部分に水素が反対側に結合した形の不飽和脂肪になります。
通常の不飽和脂肪酸はシス型といい同じ側に水素がついています。
不飽和脂肪酸について詳しくはこちらです「脂肪酸の種類」
トランス脂肪酸は2018年にアメリカで使用が禁止になっています。
トランス脂肪酸の発生
工業的に作られるもの
・水素添加
水素添加とは元々常温では液体の油を、水素を添加することにより無理やり固体にした脂のことです。
代表的なものには、マーガリン、ショートニング等があります。
※ショートニングとは、クッキーなどのお菓子を作る際にサクサクした食感にするために入れられる食品添加物です。
・高温処理
植物や魚からとった油を精製する工程で、好ましくない臭いを取り除くために高温で処理することにより、油に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができることがあります。
そこで、サラダ油などの精製した植物油にも、微量のトランス脂肪酸が含まれているものがあります。
天然に存在するもの
牛や羊などの反芻(はんすう)動物では、胃の中の微生物の働き によって、トランス脂肪酸が作られます。
そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中には微量のトランス脂肪酸が含まれている。
トランス脂肪酸の悪影響
1.LDL(悪玉)コレステロール増加、HDL(善玉)コレステロール減少
2.血管壁において活性酸素の生成増加⇒動脈硬化
3.心疾患の発症リスク20%増加
私なりの考え
結論から言って「百害あって一利なし」です。
特に、脂肪以外なんの栄養もないマーガリンを毎日パンに塗って食べるのは、絶対にお勧めしません。
外食などをしたら、どうしても食べたくなることもあるかもしれませんが、普段の食生活では完全にカットする方が無難です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
・農林水産省 ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/)