肩のフォースカップル
肩のフォースカップルとは肩の運動の際にインナーマッスルである腱板筋とアウターマッスルである三角筋が共同し円滑な肩関節運動を行うことです。
簡単にいうと
インナーマッスルを機能させ肩を安定させる
ということです。
そのフォースカップルについて解説していきます。
肩のインナーマッスル
肩のインナーマッスルと言われる筋肉は主に4つあります。
・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋
医療系の国家試験ではよく出るところです(笑)。
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/小円筋➀-コピー.png)
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/棘下筋➀-コピー.png)
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/棘上筋➁-コピー.png)
これは肩を後ろから見た図です。
前からみると下の様なインナーマッスルがあります。
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/肩甲下筋-コピー.png)
これらのインナーマッスルは上腕骨を引きよせる作用があります
これがインナーマッスルが重要と言われる要因なのです
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/ローテーターカフあり➁-289x300.png)
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/棘上筋作用 イラスト-300x233.png)
右の図は棘上筋を前から見た状態です。
この状態であればベストです。
これなら三角筋が働いても問題ありません。
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/安定した外転.png)
ところが棘上筋の作用が弱くなると・・・
三角筋の作用で骨頭が突きあがります。
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/棘上筋機能不全.png)
そのまま外転していくと
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/棘上筋の挟み込み.png)
この状態を「肩峰下インピジメント」といいます!
このまま外転を繰り返すと最悪の場合腱板断裂に陥ります。
腱板は自然修復されることはないので手術が必要になります。
そうならないためにも、三角筋だけでなくインナーマッスルを鍛えることも重要になります。
また、前回の記事の肩甲上腕リズムの乱れも棘上筋を痛めしまう原因になります。
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/セッティングフェーズ-300x269.png)
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/肩外転90°-300x269.png)
肩甲骨が通常の外転なら問題ないのですが
肩甲骨が下方回旋していると・・・
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/下方回旋で外転インピジメント-300x269.png)
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2020/11/下方回旋で外転インピジメント➁-300x269.png)
通常の外転でも挟み込みがおきてしまいます
また、この状態も肩峰下インピジメントとなります。
肩にとっては危険な状態です。
まとめ
ショルダープレス、サイドレイズは三角筋を鍛えるにはとれも重要ですが、インナーマッスルを鍛えて肩のフォースカップルを機能させることが肩のトレーニングを痛みなく行うコツです!
インナーマッスルの強化+肩甲骨の動きの改善
この2つはケガをしないでカッコいい肩関節にする重要なポイントです。
参考にしてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました!
![](http://project-new-body.com/wp-content/uploads/2022/05/f988aa5b338db55e268dd130b54fa76a-904x1024.png)
参考文献