久しぶりに栄養関係のテーマで、最近読んで気になったトピックスです。
近年のアンチエイジングの考え方で十分な栄養素を確保しながら総摂取カロリーを70%に抑えましょうという「カロリーリストリクション」、通称カロリスが流行ってきています。
カロリーが抑えられているので、体重の減少や、血糖値の正常化等の効果が期待されますが、骨密度の減少・筋肉の減少・免疫力の低下等が指摘されています。
そして、このダイエットは、食事制限をこれから先ずっと続けなくてはなりません。
食事を元に戻したら確実にリバウンドします。
カロリスに対して、南カリフォルニア大学のロンゴ教授らは、1か月の内に5日間だけカロリー制限をするだけで減量できるという提唱しています。
ロンゴ教授らは健康な男女100人を対象とした研究で、1カ月のうち連続して5日間だけ摂取カロリーを制限するダイエットを3周期実施して、その効果を検証しています。カロリー制限期間の1日目は1100kcal、2~5日目は720kcal程度に摂取エネルギーを抑え、炭水化物とたんぱく質は抑えめ、脂肪は多めの食事をしてもらったようです。
体重だけでなく、血圧、空腹時血糖、中性脂肪値やコレステロール値、炎症のマーカーとなるC反応性たんぱくなどに改善が見られ、副作用は特に見られなかったようです。(Sci Transl Med.2017 Feb15;9(377).)。
ダイエットが続かなくて三日坊主で終わってしまう方も、なんとか五日坊主になれば成果がでるかもしれないという、うれしい報告ですね。
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