カーボローディングとは?
カーボローディング(別名、グリコーゲンローディング)とは、大会・コンテスト等を1週間後等に控えていて、食事・運動のコントロールにより、身体に多くの炭水化物(エネルギー)を貯めこむ方法です。
これにより、マラソン等長時間(2時間以上)のスポーツでのエネルギー切れを防ぐ目的で行われてきました。
炭水化物を多く筋肉に取り入れることで、筋肉が膨らみ身体が大きくみえるため、近年では、ボディビル、フィジーク、ベストボディなどのコンテストに出る選手も利用する方法です。
カーボロディングの方法
本番1週間前から準備し始めます。
週の前半(6日前~4日前)を炭水化物の摂取を減らし、運動量を増やして炭水化物を枯渇させます。
炭水化物の割合が食事全体の10%以下が目安です。
これを、「カーボディプリート」といいます。
週の後半(3日前~当日)は炭水化物の摂取を増やし、運動量を減らして炭水化物を貯蓄します。
これを「カーボアップ」といいます。
これが、カーボロディングの1サイクルになります。
6日前 | 5日前 | 4日前 | 3日前 | 2日前 | 前日 | 当日 | |
炭水化物 | 少なく | 少なく | 少なく | 増やす | 増やす | 増やす | 増やす |
運動 | 増やす | 増やす | 増やす | 少なく | 少なく | 少なく | 調整 |
近年では1週間前でなく、4日前から始める短いカーボローディングも行わるようになってきています。
4日前 | 3日前 | 2日前 | 前日 | 当日 | |
炭水化物 | 少なく | 少なく | 増やす | 増やす | 増やす |
運動 | 増やす | 増やす | 少なく | 少なく | 調整 |
ただ、この日数や行い方はあくまで目安です。
身体には個性があるので、自分にあった方法を見つけることが大事になってきます。
カーボロディングのメリット・デメリット
メリット
・持久力の向上
筋肉中のグリコーゲンは2~3倍、肝臓には約2倍のグリコーゲンを蓄えることが可能といわれています。
・筋肉を張らせる
グリコーゲンには水分を引っ張ってくる作用があります。
筋肉内のグリコーゲン量を増やすことにより、筋肉内の水分量が増えて大きく見えます。
デメリット
・体重が増える
グリコーゲンと水分は1:3の割合で結合し、細胞に吸収されます。
300gのグリコーゲンをローディングできたとすると、水分も900g増えます。そうなると体重が約1.2kg増えることになります。
体重制限がある大会などに出られる方は注意が必要です。
・身体のラインがぼやける
筋肉に水分を引き込み大きく見せることはできますが、体脂肪が残っていると全体的にぼてっとした感じになってしましまいます。
まとめ
・カーボローディングは持久力向上、筋肉を大きく見せるのに有効
・週の前半で炭水化物カット、後半で大量摂取
・メリット、デメリットを考慮して自分に合った方法をみつける