魚の健康効果
魚を食べないと死亡リスクが2倍
国立がん研究センター、筑波大学の研究により、魚をほとんど食べない人は、習慣的に食べる人に比べ、大動脈瘤や大動脈解離で亡くなるリスクが高いという研究が発表されました。
グループは、生活習慣と病気との関連を10~22年間にわたり調べた、国内八つの追跡研究の食習慣についてのアンケート結果を解析しました。
40歳以上の計36万6千人のデータを統合し、魚を食べる頻度を「ほとんど食べない」「月1~2回」「週1~2回」「週3~4回」「ほとんど毎日」の5群に分けて調べた。
その結果、「週1~2回」の群と比べ、「ほとんど食べない」群は、大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが1・9倍高かった。一方で「週1~2回」と「月1~2回」「週3~4回」「ほとんど毎日食べる」のそれぞれの群を比べても統計的に有意な差はみられなかったという。
結論から考えると、魚を全く食べないのは死亡リスクが上がってしまう、でも毎日食べても、月1~2回でもリスクが変わらない。
死亡リスクだけで考えるなら月1~2日食べればいいということになります。
この研究結果は、魚に含まれる魚油はオメガ3系脂肪酸(DHA、EPA)とよばれ動脈硬化を防ぐ作用がありその効果によるものと考えられます。
魚油で筋量アップ
ワシントン大学薬学部による魚油由来のオメガ3系脂肪酸の摂取によって、健康な高齢者の筋肉量に関しての調査報告です。
方法
60名の健康な高齢者(60~85)をランダムに分け、魚油由来のオメガ3系脂肪酸(EPA:1.86g、DHA:1.50g)を40名に、コントロール(コーン油)を20名に6か月間摂取させたランダム化二重盲検比較臨床試験。
太ももの筋肉量、握力、1回だけ持ち上げられる最大重量(1-RM)、等速脚エクササイズ中の平均電力を試験の前後で評価。
結果
・大腿筋肉量が3.6%増加した
・握力が2.3㎏増加した
・1RMが4.0%増加した
・平均等速電力は5.6%増加する傾向にあった
・血圧や血中脂質、肝臓の酵素濃度、耐糖能には影響を与えなかった
実験の結果から、魚油には筋肉を増量させる効果が期待できることを示唆されました。
まとめ
・魚は心臓疾患のリスクを下げてくれる。
(最低でも1ヵ月1~2回は食べる)
・魚油には筋量アップ効果が期待できる。
最近魚の価格は上がっていますが健康のために摂取を増やしていきたいです。
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