筋肥大トレーニングの有効な行い方
「トレーニングのセット数 基礎編」では、論文から考える有効的なセット数について書きました。
今回は、その知識を元に実践の仕方を僕なりに考えた行い方になります。
実際のトレーニング
論文から考えると、トレーニング種目は2~3セットがベストといえます。
とはいえ、胸を鍛えるのにベンチプレス2セットだけで、十分に強くなるとは考えにくいです(初心者を除いて)。
1種目をフルレンジで行っても、効かせきることはできないのです。
その理由としては2つあります。
①1つの種目で鍛えられる範囲は限られている。
➁筋肉によっては様々な線維がある
これは、どのトレーニングにもいえることです。
それぞれ考察していきます。
1つの種目で鍛えられる範囲は限られている。
どうしても、ダンベル・バーベル・マシンの特性により負荷のかかりにくいポジションがあるのです。
ということは、基本的に1種目のトレーニングで狙った筋肉を全可動域に効かすのは不可能なのです。
なので、POF法と呼ばれる行い方は効果的です。
ミッドレンジ種目、ストレッチ種目、コントラクト種目を組み合わせて、メニューを作ります。
筋肉によっては様々な線維がある
筋肉によっては、三角筋のように前部、中部、後部に分かれていたり大胸筋のように上部、中部、下部に分かれている筋肉があります。
そういった筋肉は、まんべんなく鍛えるため種目を変える必要があります。
三角筋で考えると前部ならフロントレイズ、中部ならサイドレイズ、後部ならリアレイズといったように、それぞれの種目を行うべきです。
実際のトレーニング例 胸
今度は、今までの知識を元に胸のトレーニングメニューを作ってみます。
これは胸を特に重点的に行うメニューになっています。
まずは、部位別の大胸筋へのトレーニングで考えます。
上部はインクラインベンチプレス
中部(全体)はベンチプレス
下部はデクラインベンチプレス、ケーブルクロスオーバー
等になります。
次にPOF法で考えます。
大胸筋をPOF法で考えると
ミッドレンジ種目がベンチプレス
ストレッチ種目がダンベルフライ、ダンベルベンチプレス
コントラクト種目がペックフライ(マシンフライ)
等になります。
これらの種目を組み合わせながら、順番も考慮して考えます。
①ベンチプレス(ミッドレンジ種目、中部・下部狙い)×3セット
まずは、1番高重量を扱える種目をもってきます。
全体に効かすことができるのですが、あえて少しブリッジを高くして中部~下部を狙うようにします。
➁インクラインダンベルベンチプレス(ミッドレンジ種目、上部狙い)×3セット
上部を狙う種目です。
三角筋の前側にもストレスがかかる種目なので、痛みに注意して行います。
③ダンベルフライ(ストレッチ種目、全体狙い)×2セット
ストレッチをメインにする種目です。
ダンベルベンチプレスよりは、かなり軽い重量設定になるはずです。
重さよりも、可動域を重視して行いましょう。
④ペックフライ(コントラクト種目、全体狙い)×2セット
収縮を意識してパンプ感を重視する種目です。
常に筋肉に力が入るポジションで動作を繰り返し、筋肉をパンパンにさせましょう。
まとめ
メニュー構成を考えるポイント
①1つの種目で鍛えられる範囲は限られている。
➁筋肉によっては様々な線維がある
なので、バランス良く色んな種目をいれる!
胸のトレーニング例
①ベンチプレス×3セット
➁インクラインベンチプレス×3セット
③ダンベルフライ×2セット
④マシンフライ×2セット
これは、ほんの一例です。
上部を重点的に鍛えたければ、インクライン種目を増やしたり、肩が痛ければフライ種目を避けたりなど自分に合わせてメニューを作成してみてください。
「あれ、回数何回にするの?」とか「じゃあ、週何回やったらいいの?」いう疑問がでてくると思います。
それは、次回以降の回で解説していこうと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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